ヒラセのはなし

ごあいさつ

こんにちは。
いつもありがとうございます。

私がワインの通信販売について考え始めたのは2020年3月下旬のことです。新型肺炎、そしてその影響が世界中に広がってゆくなか、東京の空気も少しずつ変わってきていました。

お客さまみなさまが安心してお店で楽しい時間が過ごせる、という状況になるまでは、4月1日からはともすけの営業は自粛しようと決めて以降、真剣に通販の可能性を探るようになりました。

・ともすけがいつ再開しても、続けられるもの
・買う時から届くまで、届いてからも楽しいもの
・お客さまとコミュニケーションができるもの

なかなかそう簡単にいいアイデアはでてきません。悩みに悩んだ挙句、「ともすけでおすすめしてる、そのままの形が一番自分らしい」という考えに行きつきました。それからというもの、「そうだ、こうしよう」「こんなのもいい」という考えがたくさんでてきて夢ばかりが膨らみ、夜中も興奮してなかなか寝付けないことがしばしばでした。

開店へむけて準備を始めた4月早々に、まずともすけの地下を2日かけてひとりで掃除しました。地下は2階に入居しているデザイン事務所の書庫であり、書籍やレコードがたくさん並んでいます。ワインも少し置かせていただいているのですが、このエノテカを始めるにあたり本格的に、そこに場所を少しお借りする運びとなりました。

やがてワインの並ぶであろう右側の、大きく空いたそのスペースを眺めてひとりニタニタしていました。それとは対照的に左側に整然とならぶ沢山のレコードたち。「んっ?えっあっ、すごい、完全にひとつの空間になってる!」ひとり、夜中の地下室で興奮してしまいました。

そうです、私は「ソムリエは中古レコード屋さんの店主に似ている説」を以前から唱える者なのです。お客さまのご要望にぴったりのものを在庫から選び出すところや、品揃えには店主の個性が滲むところ、それぞれの商品の持つストーリーを愛しているところ、ミュージシャン(生産者)を敬っているところなど枚挙にいとまがありません。

「あ、あっ!えっ?あー」これは奇跡だ、奇跡が起きている。この先どんな困難があっても理想とするエノテカはオープンできるはずだ、これは私にだけ分かる神の啓示に違いない!ワインとレコードの神様に誓って、私は頑張ります。これからも見守っていてください!と誓ったことが、まるで昨日のことのように思い出されます。

私の夢(妄想)をカタチにするにあたり、じつに多くの方々にご支援・ご協力・アドバイスをいただき、ハードルをひとつひとつ乗り越え、ゴール、ではなくスタートラインに立つことができました。心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

これからもなにとぞ、みなさまどうぞ末長くよろしくお願いいたします。

2020年6月2日 ひらせあつし